チャート例
しばらくチャネルラインの検証というか、引く練習をしていたのですが、わけが分からなくってしまいました。
上は書籍(「エリオット波動入門」)に載っている、ロンドン金相場のチャートです。これにチャネルラインを引き始めます。
一般的というか、まず下限に合わせました。これも機能している、あれも機能していると引き始めると、それこそ際限なく引けてしまいます。
上限に合わせてみました。これも同じくです。
波の段階を一段下げてみました。
二段下げてみました。
まとめ(今のところ)
波の分析がしやすくなるようにと引き始めたチャネルラインのはずなのに、引きすぎて逆にわかりずらくなるという本末転倒の状況になってしまいました。
結局思ったのが、大きなチャネルラインの中にいれば、そのトレンドの中にいるということですから、その大きなトレンドのチャネルラインの影響を受けるのは当然なのです。何を今更って話なのでしょうが。
上図を眺めていて思ったのは、それこそ映画「マトリックス」のようなレーザー光線の中をかいくぐって波は突き進んでいるわけで、それでも波は進行しているということです。
大きいトレンドを意識するあまり、つまり大きなトレンドの方が強いはずだという思いが強すぎたように思いました。小さい段階の副次波だって、その小さいチャネルラインに沿って律儀に進んでますからね。意識的に、もう少し副次波のチャネルラインを信用するというか、重きを副次波にしようかなと思っています。
基本は副次波のチャネルラインにして、それがずれるようなときだけ、その原因を探るために大きなチャネルラインを持ち出す、そんな感じです。もちろん予想となれば、あらかじめ機能しそうなラインを引いておくことは必須だと思います。
一応今現在は上のように引いています。まだまだ多いのかもしれません。チャネルラインを引くことによって、そのチャネルラインを含めた衝撃波のパターンのようなものが見えてくると思っています。
たとえば真ん中左寄りの衝撃波(第1波)ですが、そのトップ(第1波の第5波)はダイアゴナルっぽい動きをしています。ラインを引いておけば、その形成具合がわかるわけです。副次波レベルではもう少し上へ、その副次波のチャネルラインの接点まで行きたいのに、段階が上のチャネルラインによって頭打ちにされています。
強弱で言うと、一番大きなチャネルライン、一段下のチャネルライン、二段下のチャネルラインの3つがあるとして、今回は一段下のチャネルラインが一番強かったということになります。一番大きなチャネルラインも、見るときには時間軸を上げるでしょうから、この程度は誤差の範囲内になると思います。この場面では、大きなトレンドが優先されたということです。そしてこのように、一連の流れを理屈で説明できてしまうのです。
結局私が狙いたいのは、このような場面なのだろうと思いました。幾つかのチャネルラインが重なる場面、そしてその状況を理屈で説明できてしまう場面です。
これらのラインというのは、引こうと思えばあらかじめ引いておくことは可能だと思います。相場の転換点では大きなチャネルラインを持ち出し、それ以外の場面では副次波のチャネルラインに従う、しばらくそのような方針でやっていこうと思っています。
他に思ったのですが、同じ波で、今回は第2波が横ばい、第4波が勾配型になっています。王道は第2波はジグザグ系ですから、そうではないので若干の気持ち悪さを感じます。どうして横ばいになってしまったのか、やはり一段上のチャネルラインにサポートされているのがわかります。この波も本当は、もう少し下、本来の目標値である61.8%まで戻したかったのだろう、進みたかったのだろうと思います。
その後第4波はオルターネーションの法則に倣って勾配型になってますから、辻褄が合うので納得できます。ここまで条件(複数のチャネルラインとオルターネーション、更にフィボナッチも加味する必要がありますが、現時点ではまだやっていません)が揃ってしまうと、これはもう衝撃波として判断するしかないだろうということです。
また、書籍では2-4のベース線、1-3、1-5のベース線についてしか書いてありませんが、0-2のベース線も必要だと思っています。特に修正波の分析においてはです。修正波は衝撃波よりも、山がひとつ少ないですからね。
なんとかもうひと踏ん張りして、自分なりのチャネルラインの引き方をそれなりにマスターしたいのですが、まだ不安のほうが大きいです。
コメント
まず1の終値から3の終値において
コピーして2の始まりにおいてみなされ