検証の手順
予想のためではなく、後付けの理屈の構築のための検証です。検証というよりは、チャネルラインを引く練習です。以下のような手順でやっています。
- ざっくりとトレンドを判別して、幅広な2箇所(波の規模を考慮して、上側と下側の両方のラインに到達している修正波が望ましい)を第2波と第4波と仮定して、そこを元に1から5までのカウントをとりあえず表記してみる。
- 2-4のベース線を引いてみる。
- それと平行なチャネルラインを探す。1-3、1-5のどちらかが一致しているところ(1-3-5の3点が一致している波はあまりない。1-3、1-5のラインが探せないときは、2-4がずれている可能性もある)。
- その際、オルターネーションの法則どおりになっているかまで確認したい。
ラインに届いていない、ラインからはみ出しているなどの場合には、そのずれたポイントで機能していそうなラインを探します。説得力を持たせるため3つの接着点が欲しいところです(2つでは心許ない)。探し出すことができ、そのラインが機能しているようであれば、一応は衝撃波として判断しても良いだろうということにします。
実際には微妙に思うことも多々あるため、どこまでが許容範囲になるのか、ある程度のパターンがあるのではないか、そのようなことを探っている最中です。これらの条件に加えて、最終的にはフィボナッチや上放れ時の出来高のチェックしたいと思っています。数をこなすことで、少しずつ時間の短縮ができれば良いのですが・・・。
チャート例
1789-1977年、NYダウ
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
ラインをどこに引くのかという問題は、私もまだ掴めていません。一応今のところ、以下のようなルールでやっています。
まず、2-4のベース線が生命線だということです。土台に当る部分(第2波は第3波の、第4波は第5波のスタート地点になっている)ですから、ここがぶれるとすべてが揺らいでしまいます。第2波と第4波の終点を結びますが、たまにこれら2つが奥まった場所に位置することがあります。そのときでもやはり、最初は教科書どおりに引きます。なぜなら、衝撃波であれば、それで機能しているはずだからです。チャネルラインを引く目的は、衝撃波なのか修正波なのかを判別することですから、そのほうが判別しやすいのです。
※今はこれはやっていません。単純に見ずらくなるからです。最初は頭の中でイメージして、それでもどうしても上手く引けないときの、可能性を探るときだけやっています。
ただし、最大公約数の純粋な外側のラインも意識しておくべきです。実際にはこのラインも機能しますから。衝撃波の判別用と、実践的なラインでは多少の違いがあるのかもしれません。
それとブレが生じたときですが、というかブレが生じないときのほうが少ないと思いますが、大きなチャネルラインについては大雑把になるのはしょうがないと思います。きっちり引こうとしても不可能でしょう。副次波レベルの分析では、副次波のチャネルラインにお任せします。
そしてヒゲについてです。ヒゲではなくて実体を結ぶ方法が一般的な気がするのですが、ヒゲの先端のほうが衝撃波というパターンとしては見やすいと思うこともあります(衝撃波ではありませんがトライアングルなども)。
ヒゲは無視して実体部分を結ぶといっても、ヒゲだって時間軸を下げれば実体なのですよね。ヒゲを無視するということは、大きなトレンドを優先させているということだと思うので、やはりヒゲは無視したほうが良いだろうという気持ち寄りです。
※実体とヒゲについては、両方とも機能すると思っています。その間の部分は、いってみれば緩衝地帯で、だらだらと修正波が続くことが多いように思います。2本引いておけば、緩衝地帯に入ってしまったから、方向感がでるまで様子を見ようという戦略が立てられます。
結局ヒゲも実体も、そこでトレードした人がいるという事実の結果ですから、そのラインの延長線上では、やっぱりそこでトレードする人が出現するわけですよね。ちなみにヒゲは、そこまで価格が引き戻されたということで、否定、修正という意味合いがあると思います。フィボナッチを行き過ぎてしまい、フィボナッチまで引き戻された、そんなふうに思えなくもありません。
※追記(2020.5.10)
幾つかラインを引くようになって、若干やり方は変わりました。まずは、ちょっと大雑把になりました。きっちり引こうとしても所詮無理な話ですし、寸分の狂いもなくラインを引くことが目的ではありません。
チャネルラインを引く目的は、衝撃波の判別のためです。ということは、一番優先させることは、第2波と第4波を把握することです。ぱっと見で第2波と第4波がわかるのであれば、敢えてラインを引く必要もないわけです。ただラインを引くことで新たな発見もあるので、私は引き続けますが。
そういうわけで、今は第2波と第4波がわかりやすくなるように、それを意識して引いています。
副次的な第5波のチャネルラインが、大きなチャネルラインから、横に少しはみ出してずれてしまうのは、ダイアゴナルのパターンとして覚えておくつもりです(左の衝撃波)。
進行中の波ではチャネルラインはまだ引けないので後付けになってしまいますが、大きなチャネルラインに押し戻された形になっています。ラインを引くようになって思ったのですが、ダイアゴナルというのは、上へ行きたいのに、上から圧力を掛けられて押し潰されてぐにゃっとした形状になっているように見えます。そのような視点で見ると、ここに何か強い抵抗線のようなものがあるのではないかという予測に繋がります。ダイアゴナルのチャネルラインは信頼度高し、と考えておきます(ダイアゴナルに限ったことではないのでしょうが)。後付けなので説得力はないかもしれませんが、実際に機能しましたからね。
また最近思っているのが、たとえば上図でいうと第4波の底についてです。波動原理では水平線というのはほぼ登場しません(トライアングルくらい)。波動なので、基本斜めになると思うのですよね。ただその代わりといってはなんですが、フィボナッチで代用するというか、フィボナッチって別にラインではないのですが。
第4波でヒゲを付けて終わるような場面では、だいたいフィボナッチの0.618とか0.382で止まるように感じています。そこで波が分割されるという、フィボナッチのガイドラインがあるのですけどね。そのようなポイントでは、フィボナッチをあてがいたい衝動に駆られます。
カウントは書籍どおりなのですが、真ん中らへんの第3波は、衝撃波のチャネルラインとしては上手く引けません。この状態だと第3波が最短になっているように見えるため、他の候補を探る必要があるでしょう。これを認めてしまうのは、波動原理を根底から否定してしまうことになるくらい重要なことだと思います。
1920-1977年、NYダウ
左はヒゲの先端で引いたもの、右は最大公約数で引いたものです。
これはチャネルラインを引くようになってから感じていることなのですが、大きいチャネルラインと小さいチャネルラインが重なる場合があるのです。重なること自体は、そのような波であるということで良いのですが、副次波のチャネルラインと混同して見ずらくなってしまうのです。
そもそもラインを引きすぎるのも、本当はしたくありません。単純に見ずらいですから。しばらくは、ヒゲは無視としつつも、大きいチャネルラインと副次波のチャネルラインが認識しやすいように引いてみようと思います。機械的に決めること自体、無理があるように思っています。
第3波のトップですが、小さいチャネルラインを抜けた後、そのラインの右側に張り付くような動きで進んでいます。パターンとして覚えておきたいです。
1920年代、NYダウ
第2波の終点がはみ出しているパターンというよりは、最近思うのは、修正波というのは形重視ということです。ラべリングはこじつけというか、調整のような作業だと思うのですよね。厳密に分析すれば波動原理どおりに波は進んでいるとは思うのですが、今の私にはそこまでの分析能力はありません。
第5波の上放れの例でもあるのですが、実は0-2のチャネルラインで止まっていることがわかります。小さなチャネルラインでは上放れであっても、大きなチャネルラインでは上放れでもなんでもなくて、十分範囲内というかラインどおりの動きなのです。このような視点で波を見ておきたいです。
また第5波の副次波ですが、綺麗に角度が入れ替わっているのがわかります。文字通り流れが変わる、という視点で見るために、ラインを引いておけば意識しやすくなるのかなと思います。角度が変われば、違う波に切り替わったという解釈は正しいと思います。
1962年1時間足、NYダウ、1930年からのS&P500
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
書籍に載っているということは紛れもない5波動の衝撃波のはずなのですが、現実はトライアングル修正波の初動の波という解釈になると思います。どちらも正しいと思うのですよね。その後の展開で解釈が変わるというのも、波動原理のひとつのルール的なものなのだと思います。
このトライアングルやダイアゴナルの場合、第1波に該当する初動の波だけが長い場合があるように思います。全体のバランス的にしっくりこない、ラインが綺麗に引けないようなときです。そのようなときのために覚えておきたいパターンです。
1962年、NYダウ
画像引用元:Truncation|MQL5
トランケーションの場合のチャネルラインです。
第3波での大きな下げ、からのチャネルラインへの偏った張り付き感、トランケーションのパターンとして覚えておきたいです。
2-4のベース線からははみ出してほしくないと思っていたのですが、やむを得ずはみ出す場合もあるということも覚えておきたいです。はみ出す場合というのは、そのはみ出した先に、チャネルラインよりも優先されるべき強い何かがあるはずなのだと思います。
第1波が変な形でスタートした場合、第3波あたりで正常に戻そうとする動きがあるのではないでしょうか。第2波の幅が狭いため、ここに納まれというほうが難しそうに見えます。
そして第3波の底、大きなチャネルラインと小さなチャネルラインが重なるダブルのポイントは見逃したくはありません。
1973年、NYダウ
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
拡大型逆フラットのチャート例なのですが、A波、B波、C波、それなりにチャネルラインが引けてしまうように見えます。C波は5波動なのでこれで良いのですが、B波なんて典型的な衝撃波に見えてしまいます。A波は5波動には見えません。
A波は3波動と解釈するのでしょう。B波は5波動に、しかも割とシンプルな衝撃波に見えてしまったのですが、恐らくトライアングルという判断をするのではないでしょうか。第1波、第3波、第5波の形状が、変なカーブの描き方をしています。ダイアゴナルの形に近いです。
C波は、このパターンも見かけます。細長い形状の第1波が、チャネルラインの中央付近を進んでいくのです。$900というキリの良い数値と関係しているのでしょうか。
右端の衝撃波も見かけるパターンです。第5波の副次的な第1波が奥まったところからスタートします。その副次的なチャネルラインも、少しずれます。
1975-1977年、NYダウ
画像引用元:[Article] A Track Record of WP Application to the Stock Market – Part II|SOCIONOMICS
左の上昇波は、5波動とも3波動とも解釈できてしまうという波です。最終的には3波動と解釈したようです。
画像引用元:Elliott Wave Principle ( A Short Course ) Part 2|Traders Laboratory
1時間足のチャートです。下の日足の真ん中あたり(7/14-10/1)の部分です。
チャネルラインを引くということ、そしてそれが機能していることを確認する作業は、その波が衝撃波であることを確認するために行うことです。逆に言えば、チャネルラインが機能していない、綺麗なチャネルラインが引けないということは、その波は衝撃波ではないと判断するしかありません。演繹法により修正波だろうとしておきます。
また、明らかに衝撃波に見えたとしても、修正波として判断しなくてはいけない場面もあるのかなとか、そんなことも考えています。
今回のチャート例でひとつ大きな発見をしたのですが、左の副次的な第5波です。大きなチャネルラインから逸脱したのですが、ダイアゴナルと判断する場面だと思います。
トップの位置の第5波ですが、ダイアゴナルっぽい衝撃波に見えます。波自身も勘違いしているのか、迷っているときもあるのではないでしょうか。
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
大きなチャネルラインに張り付く感じというのは、トランケーションのパターンとして覚えておきたいです(左端の衝撃波の第5波)。
そしてABCフォーメーションのジグザグというのは、衝撃波の第1波、第2波、第3波の動きと同じなんですよね。ただ衝撃波であれば、第2波はジグザグを王道とすると、そこに横ばい型が出現すれば、衝撃波とは違うかもという視点、そしてどうしてジグザグではなくて横ばい型なのか、その原因を探りたいです。
また薄々感じていたのですが、修正波でも平行なチャネルラインが引けそうなときがあります。そのときに役立つのがオルターネーションの法則です。衝撃波であればオルターネーションの適用により、似たような形状の波が続くことはないはずです。しかし修正波、ダイアゴナルではオルターネーションの適用はないので、似たような形状の波が連続で出現することが多いと思います。
ざっくりと、似たような形状の波が連続で出現しないのが衝撃波、連続で出現するのが修正波、という見方ができるのではないでしょうか。
1977年、S&P500
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
1977年のS&P500のチャートで、上のNYダウと同じ時期のものです。似通っているのですが、カウンティングは変わってきます。NYダウがABCフォーメーションとしたのに対し、こちらはダブルジグザグとしています。また、トライアングルがダイアゴナルに変わっています。
どのようにカウンティングしたらよいのかわかりません。
1978年、NYダウ
私にはかなり難しいカウンティングです。似通った波が連続で出現する場合、修正波として当たりを付けているのですが、それがトップの位置で出現し、尚且つチャネルラインを逸脱しているならば、ダイアゴナルの可能性は考慮しておきたいです。
同じ期間の日足です。ダイアゴナル、トランケーションについては、なんとなくパターンがありそうに思います。
1979年1時間足、NYダウ
画像引用元:Elliott Wave Principle ( A Short Course ) Part 2|Traders Laboratory
リーディングダイアゴナルの例です。4本のチャネルラインを引きましたが、すべて教科書どおりになっています。ここまで綺麗に引けるものなのかと驚いています。ちなにみ修正波のほうも引けるのではないかと試してみましたが、やはりダメでした。
1980年1時間足、NYダウ
上のカウンティングは書籍どおりです。第4波はランニングトライアングルにするほうが良いのではと思ってしまったのですが、ダイアゴナルのパターンでもありますね。ただダイアゴナルとすると第5波の上抜けが極端に見えるのですが、このようなパターンもあるのかもしれません。勝手な先入観だけは持たないようにしたいです。
チャネルラインを意識するようになってから、衝撃波の分析では真っ先に引くようにしているのですが、ラインを引いてカウンティングをし始めて、なんとなく気持ち悪さを感じているのが上図のような波です。
上図でいうと、第(2)波がもっと下に降りて来てくれれば、もう少し見栄場の良い波になると思うんですよね。理想は黄金比率の0.618です。第(1)波の角度の問題もあるのでしょうが、第(2)波が短すぎるというのが大きいと思います。
ではどうして降りられなかったのか、たとえば下からの大きなトレンドのバイアスに突き上げられているとか、強い支持線があるとかなのだと思います。そのように考えれば納得できる波形ではあるので、その近辺に何かあるのではないか、という目で見ておきたいです。
チャネルライン
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
ジグザグも、途中までは衝撃波と同じなのですよね。勿論3波動ですから、4波動目の波がチャネルラインを抜いてくれば、衝撃波ではなくジグザグという分析ができるのかもしれません。
個別株式
画像引用元:Lesson 28: Individual Stocks|ELLIOTT WAVES: A COMPREHENSIVE COURSE ON THE WAVE PRINCIPLE
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
画像引用元:Lesson 28: Individual Stocks|ELLIOTT WAVES: A COMPREHENSIVE COURSE ON THE WAVE PRINCIPLE
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
コーヒー先物
だいたい同じような規模の波が続いているように見えます。規模というのは、ラインの幅ではないのかなと思っています。第5波が延長というのはそのように見えるのですが、それ以外のラべリングがまだよくわかりません。
大豆先物
今の私にはかなり難易度の高いラべリングなのですが、覚えておきたいパターンです。
小麦先物
金先物
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
トップは第5波ではなくて、拡大型フラットだそうです。左の衝撃波はざっくりと見ると7波動に見えてしまうため、このようなパターンもあるということは覚えておきたいです。
後付けになってしまうのかもしれませんが、前後のラべリングに不都合がなければ、このように判断することがベストということになるのでしょうか。決してこじつけではないと思いますけどね。演繹法でしょう。
またこのような波に対応するためには、チャネルラインだけでは不十分さを感じます。やはりフィボナッチを併せて分析することが必要と思われます。
画像引用元:The Most Important Gold Chart There Is|Business Insider Australia
ダブルトップのような形になっています。
1976-1978年、ロンドン金相場
チャネルラインを引くことで、12345のカウンティングが楽になるように思います。まだあやふやなのが、ラインの接点、特に第2波、第4波のごちゃごちゃしたところです。いくつかのパターンはありそうな気がしています。
書籍(「エリオット波動入門」)に載っているチャネルラインの引き方の手順を真似たのが上図です。当初の1-3のベース線では第4波の終点がずれたため、青のラインに修正したということです。
左の衝撃波は教科書どおりですが、右の衝撃波は新たなパターンです。第1波が正常でない場合の、第4波がはみ出すパターンとしておきます。下に図を描きました。
チャネルラインの基点が最初からずれているのは、「当初からはみ出していた場合」と、「当初から深く入りすぎていた場合」の2パターンあるということです。
以上のことを踏まえてもう一度見てみますと、上図のような見方ができると思います。私の勝手な解釈ですが。
そして第5波の終点が、チャネルラインにぴたりと収まるときだけでなく、上放れしたり未達だったりするのはどうしてだろうともやもやしたものがあったのですが、今回のチャートを見て、こういうことだったのかもしれないと思いました。
なんてことはないのですが、大きな衝撃波のチャネルラインにぶつかっていた、若しくはそこを目指していた、ということではないかと。今現在のチャネルラインよりも、優先されてしまうものがあれば、そちらの影響を受けてしまうということです。衝撃波はしばらくこのような視点で見ようと思います。
以降のチャートを見て思ったのですが、大きな段階のチャネルラインも勿論なのですが、それ以外の、たとえばキリの良いライン、フィボナッチなどの場合もある思います。
1972年、銀相場
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
カウンティングの方法を、今までと少し変えました。
- 見た目で判断して、大雑把にカウントしてみる。
- そのカウントに見合うようなチャネルラインを引いてみる。
- それで辻褄が合えばOKとする。
- 辻褄が合わなければ、納得できない箇所から、違う可能性を探る。
といった具合です。今まではチャネルラインをまず引いて、その後にカウントしていたのですが、その順序を逆にしたということです。
Tボンド
画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review
上のチャートを見て、第1波がずれるときの理由がわかったような気がしました。
上図に描いたまんまなのですが、大きいトレンドがひょっこりと顔を出すわけです。副次波レベルであれば、本来は副次波のチャネルライン、道を進みたいはずなのですが、所々大きなトレンドも顔を覗かせるように思います。
ましてや第1波などの初期の段階だと、その副次波の進むべき道もまだ定まっていないと思うのですよね。そのような理屈で、同じチャネルラインがずれるとしても、第3波のズレとは多少中身が違うのではないかと思います。
正しいのかどうかわかりませんが、チャネルラインを引くにあたっては、本来どの道を辿りたかったのかを考えるようにしています。本来の道とはフィボナッチのことですが、その詳細はわかりません。
もう一点思ったことがあります。右の副次波のラべリングなのですが、ちょっと納得いきませんでした。12345と綺麗にカウントできないなと感じたのです。それでこの波全体を眺めていたところ、一段上の波と形状が似ているのですよ。副次波は縮小版のような形になっています。
これは波の延長のところで確認したことなのですが、延長のときには、オルターネーションの逆といいましょうか、同じ形状が連続で続くということなのです。そのような視点で見ると、このラべリングも納得できるわけです。しばらくこのような視点で波を見たいと思います。
1000年の「物価水準」
画像引用元:Figure 5-1|ELLIOTT WAVES: A COMPREHENSIVE COURSE ON THE WAVE PRINCIPLE
こんなチャートといってはなんですが、それでもそれなりにチャネルラインは機能してしまっています。
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