チャネルラインのパターン

まえがき

今回のチャネルラインのパターンというのは、書籍(「エリオット波動入門」)に載っているものではありません。私が勝手に、あくまでも自分のためにまとめたものです。間違っているかもしれませんのでご了承ください。

衝撃波

基本形

チャネルライン基本形-1

チャネルライン基本形-1

チャネルライン基本形-2

チャネルライン基本形-2

チャネルライン基本形-3

チャネルライン基本形-3

画像引用元:Elliott Wave Principle ( A Short Course )|Traders Laboratory

上図はどこでも見かける基本中の基本、エリオット波ですが、実はチャネルラインがしっかりと機能しているように描いてあったのでした。これを衝撃波のチャネルラインの基本形としておきます。

私がチャネルラインを引いているのは、衝撃波の分析がしやすくなると感じているからです。ラインを引くことで、今まで感じなかったことも感じるようになるのですが、それがデメリット的に作用してしまう場合もあります。

基本的な衝撃波は、第5波のトップがチャネルラインに着地したところで終わります。そこからあっさりと修正波が始まるわけですが、まだ衝撃波のチャネルラインのエリア内なので、また戻ってくるのではないかと錯覚してしまうかもしれないということです。

当たり前のことかもしませんが、衝撃波のエリア内から修正波は始まっているという目で見ておく必要があるのかなと思います。逆に、エリア内だからこそ、衝撃波の性格と修正波の性格が入り混じっており、複雑になるのかなと思っています。

エリオット波のチャネルライン

エリオット波のチャネルライン

画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review

ちなみにエリオット波の解説(波の個性)で掲載されている上図では、第1波がずれています。むしろこの形が普通くらいに思っていたほうが良さそうです。

延長波(副次波)の場合

基本形

延長のときのチャネルライン-1

延長のときのチャネルライン-1

延長のときのチャネルライン-2

延長のときのチャネルライン-2

画像引用元:Elliott Wave Principle ( A Short Course ) Part 2|Traders Laboratory

これも書籍に載っている図ですが、副次波のチャネルラインを引いて少し混乱してしまったため、頭の中を整理しておかなくてはと思って今回のページを作成した次第です。

基本的には、延長波(副次波)のチャネルライン(赤)は、全体のチャネルライン(青)を飛び出すのではないかと思っています(上図の上の図では飛び出していませんが)。その部分があやふやだったので以下の図を描いてみました。

延長が1回だけの場合

延長のときのチャネルライン、イメージ図1

延長のときのチャネルライン、イメージ図1

延長波は、ひと回り大きな段階のチャネルラインを飛び出すことを前提として描いています。これは私が勝手に考えていることで、既にこの時点で間違っているかもしれません。ただし第3波の延長の場合は、パターンとして書籍に載っています。第1波と第5波の延長のパターンを、今回加えたということになります。

参考:第3波がほぼ垂直に伸びるなど異常に強い場合|チャネリング(Channeling)

延長波と副次波の違いですが、私は今のところあまり気にしていません、というかいつの間にか気にしないようになっていました。どちらでも良いという感覚で、その違いにそれほどの重要性を感じていないからです(あくまでも現段階では、です)。たとえば第1波と第3波で延長していないから、第5波で延長する確率が高くなるだろうというような予測はしていません。

ここで私が描いた図も、延長波でもあり副次波でもあり、という感じです。

延長のときのチャネルライン、イメージ図1-1

延長のときのチャネルライン、イメージ図1-1

延長が2回起きている場合

第1波での延長

延長のときのチャネルライン、イメージ図2

延長のときのチャネルライン、イメージ図2

延長のときのチャネルライン、イメージ図3

延長のときのチャネルライン、イメージ図3

延長のときのチャネルライン、イメージ図4

延長のときのチャネルライン、イメージ図4

第3波での延長

延長のときのチャネルライン、イメージ図5

延長のときのチャネルライン、イメージ図5

延長のときのチャネルライン、イメージ図6

延長のときのチャネルライン、イメージ図6

延長のときのチャネルライン、イメージ図7

延長のときのチャネルライン、イメージ図7

2回延長する場合のパターンまでは書いてありませんが、第3波での延長のパターンは書籍にも記載されています。

第5波での延長

延長のときのチャネルライン、イメージ図8

延長のときのチャネルライン、イメージ図8

延長のときのチャネルライン、イメージ図9

延長のときのチャネルライン、イメージ図9

延長のときのチャネルライン、イメージ図10

延長のときのチャネルライン、イメージ図10

第5波で延長というパターンは要注意だと思います。長期トレンドのチャネルラインは、重要度としては相当なものだと思うのですが、それを飛び越えてしまうわけで、チャネルラインという目安がなくなってしまうからです。第1波、第3波で延長するときよりも怖いです。

まとめ

繰り返しますが、あくまでも私自身のイメージ用のものです。

チャネルライン、イメージ図1

チャネルライン、イメージ図1

延長波若しくは副次波が、1回だけの出現であればまだわかりやすいと思います。

チャネルライン、イメージ図2

チャネルライン、イメージ図2

衝撃波の検証でチャネルラインを使うようになってから、上のような場面に出くわしました。第4波の終点が宙に浮いてしまうのです。

チャネルライン、イメージ図3

チャネルライン、イメージ図3

しかしこのような場合、上図のようにラインが隠れている可能性が高いと思います。隠れていたラインを発見でき、辻褄が合うと納得できれば良いわけです。もちろんラインを引くのが最終目的ではありません。一番重要なのは、全体的な流れに納得できるかどうかです。

トランケーションの場合

トランケーションのチャネルライン

トランケーションのチャネルライン

画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review

実際のチャートではなく図解ですから、意味がないと言われればそれまでなのですが、新たな発見がありました。トランケーションの部分の第5波ですが、チャネルラインにぴったりと張り付くような動きをしています。いくらトランケーションという特殊なパターンといっても、チャネルラインから逸脱することはありません。非常に律儀さを感じます。

チャネルラインを引くのであれば、最低でも4つの接着点が欲しいのですが、トランケーションの場合には上図のように3点になってしまいます。トランケーションの条件として、第3波で延長というのは必須でしょう。

参考:とりわけ強力な第3波(クラッシュ)のあとに出現する|トランケーション(切頭)

トランケーションでなければ第5波の終点はチャネルラインに届くというか目指すはずですから、異変を感じます。どうしてそこを目指さずに張り付くような動きをしているのか、その近辺に強い支持線や抵抗線があるのかどうかをチェックしておきたいです。そのような存在の何かがあり、張り付くような動きであれば、トランケーションの確率は高くなるように思います。

また偶然なのかもしれませんが、ダイアゴナルっぽい形状をしています。勢いが弱くなっての先細りというのは、理屈に合っています。気持ちダイアゴナルという目で見ておくことも、忘れないでおきたいです。

ダイアゴナルの場合

ダイアゴナルのチャネルライン

ダイアゴナルのチャネルライン

画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review

チャネルラインを引く以上は第5波を見届けたいのですが、ラインを目指す気配がないのであれば、トランケーションと同様、ダイアゴナルの可能性も考えておくべきでしょう。しかしトランケーションと決定的に違うのは、ラインを逸脱している点です。

ラインを逸脱すれば、いよいよ現トレンドは終了し修正波に入ったのかと解釈しそうになりますが、トレンドは継続しているわけです。ダイアゴナルというのは、次のトレンドの繋ぎ的な波なのかもしれません。トランケーションと比べると律義さには欠けるように思ってしまうのですが、そもそも三角形という修正波の特徴も持ち合わせている波ですからね。

チャネルラインとダイアゴナル

チャネルラインとダイアゴナル

何となく再現性がありそうだと思ったので、とりあえず上図を描いてみました。ダイアゴナルに関しては、上図のような形を基本形として、しばらく見ていきたいと思います。

チャネルラインにおけるダイアゴナルとトランケーションの違い

チャネルラインにおけるダイアゴナルとトランケーションの違い

正しいのかどうかはわかりませんが、ダイアゴナルとトランケーションの基本形は、上図のようにイメージしておきます。

修正波

ジグザグ

ジグザグのチャネルライン1

ジグザグのチャネルライン1

ジグザグのチャネルライン2

ジグザグのチャネルライン2

ジグザグのチャネルライン3

ジグザグのチャネルライン3

画像引用元:Elliott Wave Principle ( A Short Course ) Part 2|Traders Laboratory

あまりにラインを引きすぎると、わかりずらくなってしまうのは重々承知しています。上図のチャネルラインは、実際に引くかどうかは別として、イメージ的なものです。

波動原理におけるチャネルラインは衝撃波の分析のためのものなので、修正波に引くのは違うのかもしれませんが、修正波の副次波、ジグザグの場合にはA波とC波は紛れもない衝撃波です。また、ジグザグは衝撃波の第1波、第2波、第3波という見方もできるのではないか(というか実際のチャートを見るとそのように見えてしまうときがある)、応用が効くのではないかと考えています。

フラット

フラットのチャネルライン

フラットのチャネルライン

画像引用元:Elliott wave principle on IqOption|Online Trading Broker Review

フラットの場合には、C波だけになると思います。

複合型(ダブルスリー、トリプルスリー)

複合型のチャネルライン

複合型のチャネルライン

画像引用元:Elliott Wave Principle ( Part V )|Traders Laboratory

複合型(ダブルスリー、トリプルスリー)では、5波動の衝撃波を糸口に見えてくるものがあるのではないかと思います。

修正波のオルターネーション

修正波のオルターネーションのチャネルライン

修正波のオルターネーションのチャネルライン

画像引用元:Elliott Wave Principle ( Part V )|Traders Laboratory

ひとつ気になったのが、上図のような修正波のオルターネーションの場合です。5波動が連続して出現するパターンは珍しいと思ったもので。

ヘッド・アンド・ショルダーズ

ヘッド・アンド・ショルダーズのチャネルライン

ヘッド・アンド・ショルダーズのチャネルライン

画像引用元:Figure 7-3|ELLIOTT WAVES: A COMPREHENSIVE COURSE ON THE WAVE PRINCIPLE

ヘッド・アンド・ショルダーズにチャネルラインを引いてみましたが、あまり意味はなかったようです。

※追記(2020.11.11)

ここまで書いた内容は、今の私の持っていき方というか全般的に少し違っています。図とか無茶苦茶で恥ずかしい限りです。描き直したいくらいなのですが、基本的なことは変わってないですし、面倒なためこのままにしておきます。

参考:ラインの引き方

チャネルラインと修正波

チャネルラインと修正波-1

チャネルラインと修正波-1

チャネルラインと修正波-2

チャネルラインと修正波-2

チャネルラインを引いているときに気になったことを描いてみました。第4波の横ばいの修正波です。フラットとトライアングルになりますが、レギュラータイプのものであればまだ良いのですが、拡大型やランニングの場合には、第3波の終点を抜いていきますから、これが紛らわしいのです。第5波とどっちなのだろうと考えてしまう場面も結構あります。

上図を描いたのは、頭の中を整理するためと、チャネルラインを含めた景色を見ることによって、何かヒントになるものはないかなと思ったからです。イメージとして一応このような景色になることは覚えておくこととして、改めて抜いていく波が5波動なのか3波動なのかは大切だと思いました。

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