トランケーション(切頭)

トランケーションの概要

呼称

  • 「フェイラー(Failure)=失敗」(エリオットが命名)
  • 「トランケーション(Truncation)=切頭」
  • 「切頭された第5波(Truncated Fifth)」

「第5波」限定のチャートパターンです。

予想される第5波に、5つの必要な副次波が含まれていれば確認できる。

5波か3波か

5波か3波か

5波か3波か-2

5波か3波か-2

推進波というのは、文字どおりトレンドを推進させる役割を担っています。それなのに推進することができなかった、まずはそこに異変(異常事態)を感じるべきでしょう。エリオットが命名した、「フェイラー」、「失敗」というほうが、意味合いとしてはしっくりきます。推進することに失敗した波なのです。

とりわけ強力な第3波のあとに出現する。

トランケーション、イメージ図

トランケーション、イメージ図

予想される第5波が5波動であるにもかかわらず第3波を抜かなかった、これだけでトランケーションと決めつけてしまうのは怖いです。どうして第3波を抜くことができなかったのか、その理由がわかりませんから。

そこで登場するのが、「とりわけ強力な第3波のあとに出現する」という条件です。先の第5波が5波動であるという条件よりも、圧倒的に優先すべき絶対条件だと思います。第3波で力を使い果たして余力が残っていない、ということですよね。

「とりわけ」ですから例外もあるのでしょうが、逆に、強力な第3波もなしに抜かない状況というのは不自然です

※追記(2020.1.23)

余力が残ってないというのは少し違うかもしれません。余力はあるのに、それ以上に強い要因に打ち消されてしまうのではないでしょうか。というのを、以下のチャート例を見て感じました。

※追記(2020.9.9)

当初、「とりわけ強力な第3波」というのを「クラッシュ」した波のことだろうと勝手に解釈していたのですが、そのようなことは書籍には書いてありませんでした。チャート例ではキューバ危機というクラッシュ時のものが載っているため、早合点してしまいました。

そもそもクラッシュの定義も正確にはわからないのですが、ファンダメンタルにより想定外に大きく動くようなことだと私は解釈しています。チャート例に載っている以上、クラッシュのあとにトランケーションというパターンも当然あるのでしょうが、それだけには限定されないと思います。「とりわけ強力な第3波」ということですから。

ちなみに似たような条件で発生するダイアゴナルは、『第5波に先立つ波が「あまりにも速く、そして遠くに行きすぎた」ようなとき』に起こるパターンです。

参考:第5波に先立つ波が、あまりにも速く遠くに行き過ぎた場合に、第5波で起こるパターンである。|ダイアゴナルトライアングル(ウエッジ)

 上のトランケーションの図ですが、描き終わってから気が付いたことがあります。強気相場と弱気相場では、波の段階(Degree)が違うということです。弱気相場の場合には、波は修正モードですから3波動です。その3波動の最後のC波(5波動)での出来事ということになります。

ジグザグ「5-3-5」、フラット「3-3-5」の最後の「5」の部分です。「3-3-3-3-3」のトライアングルでは発生しようがありません。そもそも三角形という形自体が、端からトランケーション的な形です。トランケーションの繰り返しで波が出現するような。

5波動の推進モードの波は、直前の波を抜いて抜いて歩を進めていきます。一方で3波動の修正モードの波というのは、直前の波を抜かないのが前提の波ともいえます。修正波は抜かなくても、失敗にはなりませんね。

5波動なのに先立つ波(第3波)を抜かないというのは、やはり異常事態なのです。

C波のトランケーション?

C波のトランケーション?

C波のトランケーション?

次の学習項目であるダイアゴナルでは、C波での発生が低確率ですがあり得ます。トランケーションとダイアゴナルでは、その発生条件が似ているため、C波でのトランケーションもあるのではと思ってしまいました。

参考:A-B-CフォーメーションのC波で出現することもあるが、その確率はかなり小さい。|ダイアゴナルトライアングル(ウエッジ)

C波でトランケーションが発生するというのは、根本から間違ってました。そもそもこのトランケーションは、第5波限定のチャートパターンなのでした。上図に描きましたが、もしもこのようなラべリングをしているとすれば、カウントを見直す必要があります。それ以前に、この修正波は一体何なのだってことにもなりますが。

ダイアゴナルが発生するくらいですから、理屈上はあっても不思議ではないと思うのですが、今はよくわかりません。このようなパターンになったらトライアングルになってしまうのでしょうか。

トランケーションの後はどこまで戻すのか?

この件については、書籍中は何も書かれていません。発生条件が似ているため、ダイアゴナルと一応同じと考えておきます。下降のほうが幾分弱いと思います。

  • 上昇ダイアゴナルは「弱気のパターン」であり、通常ではそれ以降に株価は「急落」、少なくともそれまでの上昇トレンドがスタートした始点の水準まで株価は下げる。
  • 下降ダイアゴナルは「強気のパターン」であり、通常はそれ以降に「上昇スラスト」のパターンとなる。

参考:上昇ダイアゴナルは「弱気のパターン」であり、|ダイアゴナルトライアングル(ウエッジ)

参考:下降ダイアゴナルは「強気のパターン」であり、|ダイアゴナルトライアングル(ウエッジ)

※追記(2020.5.28)

申し訳ございません。発生条件が似ているから戻しも同じという考えは、あまりにも短絡的で浅はかでした。そのようなことは一言も書いてません。自己流の勝手な解釈をしないよう気を付けないといけません。

トランケーションというのは、あくまでもそのようなパターンがありますよということであり、その後どのように進むかという予測は、普通に波動原理に従えば良いのだと思います。

チャート例

チャート例はページを分けました。

参考:トランケーションのチャート例

トランケーションの考え方

トランケーションの考え方

トランケーションの考え方

トランケーションなのかどうかを判別するのに、私はこのような見方をしていますというのが上図です。全くの独断です。

まず波というものは、あらかじめ辿るべき波動が、最初からある程度決まっているものと仮定します。基本は黄金比率ですから、見た目的に心地良い波動を描いているはずです。

ところが、やはりといいましょうか、予想外の突発的な波も出現するわけです。ファンダであったり大口投資家が仕掛けたりするのが原因です。それが第3波で出現した場合、当初予定していた第5波の終点を超えてしまうわけです。

結果的には第5波が第3波を抜いていないように見えるのですが、というよりも、第3波が行き過ぎてしまったと考えるわけです。

ただ一方で、たとえ突発的な波であっても、出現すればそれは既成事実としてチャート上に残ります。突発的であっても、フィードバックループによりそれを見て取引している人もいますから、ラインは機能してしまったりします。それを考慮して、長期のチャネルラインを引いておくことが必要です。

私の想像上の話ですが、衝撃波というものは、勢い余って本来のラインを逸脱することも多々あると思います。それを元のラインに引き戻すのが修正波なのではないかと。だとすれば、第2波と第4波の終点が、一番信用できるポイントだと思うのです。その2点を軸に波動を見るのが良いのではないかと最近思っています。

「第1波と第2波」と「トランケーション」の違い

参考:トランケーションに注意|第1波の探し方

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