(自己流)エリオット波動のカウント方法

まえがき

エリオット波動のカウント方法です。全くの自己流ですのでご了承ください。後付けです。

ポンド円(2020.3.18)

ポンド円を例にしています。スタートは2020.3.18で、4時間足のチャートです。

20200318gbpjpyh4a

20200318gbpjpyh4a

真ん中あたりの上昇波のカウントです。

20200318gbpjpyh4b

20200318gbpjpyh4b

エリオット波動のカウントをするというよりも、エリオットに限らず波形を読むに際して私が真っ先に気にしているのが、修正波の規模です。なぜかというと、単純にわかりやすくなるような気がするからです。

修正波の深さとすると縦軸だけになってしまうので、規模として、横軸(時間)も加味しています。チャネルラインの上下が一致していれば非常にわかりやすいです。

上の例では見事なまでに一致しており、単なる偶然では片づけられないと思うのです。たった2本のチャネルラインを引くだけで、波形が結構鮮明になります。

20200318gbpjpyh4c

20200318gbpjpyh4c

次にしているのが、その修正波の間にある推進波の規模を見ることです。5波動の波であれば、第1波、第3波、第5波が同じ長さであればわかりやすいのですが、今回は第1波=第3波+第5波になっています。これも単なる偶然とは言えないと思います。

修正波と同じく、単なる長さだけではなくて横軸も関係しているようにも思うのですが、このあたりはまだ模索中です。

20200318gbpjpyh4d

20200318gbpjpyh4d

私がカウントするとしたら上記のようになります。第2波と第4波に該当する波の規模が同じであり、この事実を最優先させている結果です。ただ5波動の衝撃波ではなくて、5波動の修正波です。トリプルジグザグではないかと思うのですが、正解はわかりません。トリプルジグザグで良ければ、本来のカウントはWXYXZになります(上のカウントはMT5のツールを使っています)。

※トリプルジグザグだとしても、なぜかオルターネーションの法則が効いています。これも大きなヒントになりそうです。

20200318gbpjpyh4e

20200318gbpjpyh4e

後付けでの理屈が説明できても無意味だと言われるかもしれませんが、後付けでも理屈が説明できなくては予測も無理だと思っています。たとえばライブで見ているとして、序盤はリーディングダイアゴナルに見えなくもありません。だとすれば上のようなカウントも考えられると思います。

ジグザグのa波がダイアゴナル、そしてc波もダイアゴナルというのは、波のシンメトリー性を考慮すれば十分あり得る波形だと思います。ただa波とc波のバランスの悪さは否めません。c波はa波の副次波レベルの規模ですから、同じ段階の波と見てしまうのは違うと思うのです。

※ダイアゴナルっぽく見えるというだけで、副次波まで見ればダイアゴナルではないですよね、たぶん。

20200318gbpjpyh4f

20200318gbpjpyh4f

a波とc波が同じ長さという点では、上のカウントでもおかしくないような気もするのですが、やはりバランスが悪いのです。値幅だけを考慮してはいけないと思うのですよね。

20200318gbpjpyh4g

20200318gbpjpyh4g

ここまで見たきたように、5波動の波というのは、第2波と第4波という同規模の修正波が存在している波ということになります。逆に言えば、同規模の修正波が2つないもの、つまり他に類を見ない修正波が1つだけポツンとあるような波は、3波動の波ということになります。

上の第1波、第3波がそれです。最後の第5波はダイアゴナルではないかと思ったのですが、これも3波動の波かもしれません。

※波動原理的には、第2波と第4波がフィボナッチの関係にあれば良いということになるのですが、それを持ち出すとややこしくなって覚え方が複雑になってしまいます。ダイアゴナルはこのあたりが関係していそうにも思うのですが、まだ模索中です。波の規模を測るツールでもないかと色々試したりしたのですが、今のところ無さそうなのです。

あとがき

FXで勝つために重要なことは再現性の確保だと思います。エリオット波動を使わなくても、ダウ理論やMAやインジケーターで確保できるのであればそれで構いません。

私がエリオット波動を使っているのは、それが覚えやすそうだからです。たとえば今回のような波は、まずは5波動の修正波(トリプルジグザグ)というパターンとして覚えることができます。他に、序盤はダイアゴナルっぽく見える場合がある、第1波=第3波+第5波になっている、abcとカウントできなくもない、などを追加しておきます。

結局このようなパターンを、頭の中にどんどん蓄積していくしかないと思うのですよね。

(追記)

20200318gbpjpyh4h

20200318gbpjpyh4h

ふと思いついたのですが、上のようなカウントもできるのかもしれません。b波をトライアングルとしてしまうのです。ただこのあたりの解釈はデリケートというか、かなり注意深く観察する必要があると思っています。それこそチャート上の値幅などは、ミリ単位で合致していたりしますから。トライアングルっぽい形だからトライアングルということにしてしまおう、という判断は私には怖すぎます。

繰り返しになりますが、結局は再現性を確保するための覚え方だと思うのですよね。今回の上昇波の正しい解釈はABCフォーメーションの修正波だとしたら、どのように覚えたらよいのでしょう。私の実力では難しいです。

正しいカウント方法よりも事実を基にしたカウント方法のほうが、私には覚えやすいということです。今回の例でいうと、第2波と第4波の規模が同じというのは紛れもない事実であり、ここを取っ掛かりとしたカウント方法になります。あくまでも私のやり方です。

(追記)

今回は5波動の修正波なのですが、5波動の衝撃波と同じ見方をしています。実はこの部分にずっと迷わされてきました。伸びる波は衝撃波であって、修正波はその衝撃波を阻止する波ですから伸びないと思っていたのです。3波動の波は伸びないぞと。

ところがチャートを見ていると、修正波であってもトレンドに乗っかればどんどんどんどん伸びていくのです。勿論修正波の中の衝撃波の部分であれば、それは衝撃波そのものなのですが、そうではなくて修正波自身が手を変え品を変え伸びていくという感覚です。カウントのイメージとしては、「③+3+3+(3)+3+……」みたいな波になります。手を変え品を変えというのは、修正波の規模であったり形状のことです。副次波が間に入って、などのことになるのだとは思うのですが(正確なカウントができれば修正波は修正波なのだと思います)。

こうなると衝撃波と修正波を概念的に分けるのは良くないのではないかと思ったのです。5波動の衝撃波と5波動の修正波の違いはそのアクション波が5波動か3波動かの違いだけであって、概念的なものはひとまず封印しています。このあたりはまだあやふやで、今現在の私が思っていることですのでご了承ください。今後また変わるかもしれません。

ポンド円(2020.6.22)

20200622gbpjpyh4a

20200622gbpjpyh4a

もうひとつ例を挙げておきます。同じくポンド円の4時間足で、スタートは2020.6.22です。

20200622gbpjpyh4b

20200622gbpjpyh4b

私がカウントするとしたら上のようになります。気にしているのは修正波の規模であり、その規模を測るためのラインです。a波とc波のバランスが悪いのですが、正解はわかりません。そもそもABCフォーメーションの修正波にはラインは使えないと思っていたのですが、今回は衝撃波が絡んでいるため偶々なのでしょうか。数をこなすしかありません。

フィボナッチチャンネル

19850201eurusdmonthlya

19850201eurusdmonthlya

19850201eurusdmonthlyb

19850201eurusdmonthlyb

上では第2波と第4波が同規模と書いたのですが、その後それだけで対応するのは難しいと感じました。mt5にフィボナッチチャンネルというツールがあります。微妙にずれるくらいであれば、1.618などにピタッと合致するほうが信憑性は高いのではないかと思います。

コメント