まえがき
今回は書籍(「エリオット波動入門」)に載っている項目ではありません。前回「複合型のチャート例」というページを書いたのですが、そのチャートを見ていて急激に迷いが生じ、頭の中を整理しておかねばと思い書いたものです。私の解釈であることはご了承ください。
修正波の副次波
まとめ
先に、今の私の方針というか、波の見方をまとめておきます。
結論から言いますと、波というのは、衝撃波も修正波も同じような見方ができるのではないか、実はそれほど違いはないのではないか、ということです。できるだけシンプルに考えたいと思っていますし、波動の根本のようなものを押さえておきたいと思っています。
そこで最近思うようになったのが、「アクション」と「リアクション」、「3波動」と「5波動」、この2点が重要なのではないかということです。私は頭の回転が鈍いというか良いほうではないので、X波とか持ちだされるとわからなくなってきます。
ジグザグやらフラットやらそれなりの知識を頭に入れても、実際のチャートを見るとすぐに行き詰ってしまうのは、根本的な波の見方がおかしいというのでしょうか。波動原理を信じるしかないのですが、波というのは、アクションかリアクション、3波動か5波動、それぞれどちらかです。たった2種類ですからシンプルなはずだと思うのです。結局はこれらの組み合わせですから。私はこのことが波動原理の根本だと思っていて、それを意識して波を見てみようと思っています。以下で実際の対策というか、少々具体的に書いています。
ジグザグの副次波
まずはジグザグからです。
ジグザグといえば「5-3-5」の3波動の修正波ですが、最初から「3-1-3」のダブルジグザグも想定しておくほうが良いと思うのです。たとえばa波b波ときて、次に3波動の波が来てしまったら、シングルジグザグだけしか知らなかったらそれでアウトになってしまいます。w波x波という予測も最初からしていれば、このパターンかと慌てる必要もありません。
シングルジグザグとダブルジグザグは、大きくは同じ3波動で、形状も同じなのです。
複合型というと、ジグザグが2つ3つ合わさってという、延長というか大きな波動を描いているイメージを持っていたのですが、大きな時間軸のチャートでは細部までは見えないですから、意外と普通の形のジグザグが出現すると思います。そこで確認のために副次波を見てみると、どうみても5波動ではなくて3波動になっていたりするわけです。
それと上図左下の5波動の波ですが、5波動なのに修正波の場面で出現していたりします。修正波は絶対に3波動でないといけないですから、「1、2、3、・・・」とカウントしていくと2波余って、あれ?ってなってしまいます。私だけかもしれませんが。
修正波は3波動なので「1、2、3、・・・」とカウントしていくことは良いと思うのですが、このようなときに備えて、アクションとリアクションという波の働きも組み込んでおきます。言ってみれば「アクション、リアクション、アクション、・・・」というカウントの仕方です。
上図右下の7波動の波というのは、実際にあるのかどうか、あったとしてもこのようなカウントの仕方をするのかどうかはわかりません。参考のために描いてみただけです。
フラットの副次波
フラットの副次波も、ジグザグの副次波と理屈は同じです。
ジグザグよりも紛らわしいというか、b波とx波が同じように見えてしまうのではないかとも思います。ただこれは衝撃波と同じだと思うのですよね。たとえば衝撃波のリアクション波である第2波と、一段下の副次波の第2波との違いは、波の規模や全体的な形状で判断しているはずで、その応用として見ることができるのではないでしょうか。
トライアングルの副次波
トライアングルという修正波は基本が5波動ですから、端からジグザグやフラットとは違うと思います。ジグザグやフラットの集合体のような見方をしています。シングルトライアングルの時点で、既にトリプルスリーのような形状になっています。
拡大解釈になってしまうのでしょうが、「abcde」というカウントを「wxyxz」とカウントすることができてしまうのです。そうすることで、アクションとリアクションが鮮明になります。
波動数は同じですから、トライアングルっぽい形状だけれども微妙にラインがずれている、というような場合には、トリプルスリーを想定してカウントしてみれば解決するかもしれません。
衝撃波と修正波
上述しましたが、衝撃波と修正波を同じような視点で見たいということです。
衝撃波のリアクション波は第2波と第4波ですが、それが複合型の修正波ではX波になります。アクション波とリアクション波が交互に出現するという点では、衝撃波も修正波も同じです。アクション波がそれぞれ、5波動なのか3波動なのかの違いだけです。リアクション波は常に3波動です。
基本的なシングルジグザグやシングルフラットも、アクションとリアクションという視点で見ておきたいです。このような視点で見ておけば、衝撃波も修正波も同じような感覚で見ることができると思います。
あとがき
私が急激に迷いを生じたというのは、5波動の修正波を見たときでした。前から薄々感じてはいたのですが、5波動といえば衝撃波のはずなのに、それが修正波の場面で出現することに疑問を抱いていました(素人目にはそのように見えてしまうというだけで、正確にカウントする術を持っていればそうではないのでしょうけど)。
あるときふと、トリプルスリーの副次波を無視するとそれが5波動になることに気付いたのです。こういう仕組みだったのかと思いました。このようなことは書籍には書かれていないので、正直正しい波の見方なのかどうかはわかりません。その点は不安でもあります。
またトリプルジグザグというもの自体が頻繁には出現しないということです。今回のような複合型を絡めた波のラべリングのテクニック的なものを覚えてしまうと、相当融通が利くラべリングができてしまうことも不安です。
ジグザグやフラット、トライアングルは、それぞれフィボナッチなどの目安があります。複合型はその縛りのようなものから解放されてしまうというか(記載があるのは多重的なジグザグのx波の61.8だけです)、それこそ幾らでもこじつけできてしまうというのでしょうか。
そこで重要になってくるのが、根本的な波動だと思うのですよね。同じ5波動の波であっても、衝撃波と修正波ではその形状が違うはずなので。まずはアクションなのかリアクションなのかが重要だと思いますし、オルターネーションや波の均等性、シンメトリーなどが関わってくると思います。
重ね重ね、これは私の今現在の独断です。しばらくこのような視点で見てみるつもりですが、やっぱりわかりずらいと思うかもしれません。そのときにはまた考えます。
(追記)下りてくる3波動の波
修正の場面で5波動で下りてくる波というのは、ジグザグだけですからまだわかりやすいと思います。問題は3波動で下りてくる波です。
- フラット
- トライアングル
- ダブルスリー、トリプルスリー
この3つに絞って見ていこうと思っています。
それからどうも未だに釈然としないのが、5波動に見えてしまう修正波が多いのではないかということです。理屈的にはトリプルジグザグになると思うのですが、そもそもトリプルジグザグはそれほど頻繁に出現しないということでしたので、その解釈で良いのかどうか迷うのです。
一応今のところは、「5波動の修正波若しくはダイアゴナル」という見方をしています。純粋な衝撃波とは違う5波動の波ということです。
コメント
こんにちはー。
お久しぶりです。ハナです。
今日も勉強していてわからないことがあり一番にこのページに飛んできました 笑
いろんな意見があると思いますが、FXや株の世界に絶対はないというのが前提の中、ネットにあふれている情報はあたかも絶対があるみたいなものが多すぎて私には合いませんw
エイチさんの記事は私と違う視点から見ていることがあって、こうみるのか!と見方のヒントを得ています。ただ前述通り、絶対はない世界だからこうみる視点の一つとして・・です。
エリオットはオカルトだとか当たらないとかいう人も多いですが、はっきり言ってそれは見つけられていないだけだと私は思ってます。誰もがわかるカウントでなんて動いてくれません。
リアルチャートで何度も思いますが、これがフラット??!!!なんてしょっちゅうですw
私的にはエイチさんのページにくるようになってから少しその隠れてる形を見つけられる精度が上がった気がします。
これからもその隠れんぼしている形を見つけるために頑張って勉強していくので、エイチさんも無理のない程度に更新して頂けると嬉しいです。
あくまでも参考に←が前提なのでくれぐれも気負わないでください!
よろしくお願いします♪
ハナさん、こんにちは。再度のご訪問、そしてお気遣いのコメント有難うございます。
実は「マウンティングおじさん」というタイトルの記事をほぼ書き終えたのですが、公開するかどうかは迷っています。大丈夫です。全部わかってますから。
FXに限ったことではなく、弱いもの苛め、ネットでの誹謗中傷などと同等の人間性の問題です。考えることをしない、できない人たちが、多数派ではないのですが相当数います。私のブログにコメントを残した方ですが、恐らく書籍を読んでいないのではないかと思っています。読んだ上で解釈をネットに求めたというのであれば、「期待外れ」という思考にはならないと思うのですよね。距離を置くしか対処の方法はありません。
ただ新たな発見、収穫もあって、必死に取り組んでいる人ほど、コメントに対しても全力で受け止めてしまうのでないかということを感じました。
自己紹介のページで言及した、私がFXに興味を持つきっかけになったのがこのブログ(↓)です。既に閉鎖されているのですが、魚拓がまだ少しだけですが残っています。
https://archive.is/pipdealer.ti-da.net
カルチャーショックを受け、いつの間にか暗記できるくらいまで読み込んでいました。エリオットとフィボナッチに対しては否定派でしたので一抹の寂しさはあるのですが、相場に対する姿勢は同じだと思っています。私は勝手にピップ氏と呼んでいましたが、氏の鬼のような分析も、読者を考慮して読み物としても楽しめるほどの読み易さでした。ここまでやらないと勝てないのだなとも思いました。最初はかなりやる気があったように見えたのですが、マウンティングおじさんが度々出没し、氏のやる気を削いでいったようにも感じていました。恐らく億を稼いで、次のステージで何かにチャレンジしているのでしょう。ピップ氏であれば、失敗したとしても、FXに戻ってきて稼ぐ腕は持ってますからね。氏の言葉で印象に残っているのが、確か「大事なのは眼力です」みたいなことでした。
私のブログの有り方というのも、無意識のうちにピップ氏を真似しているのだと思いました。稼いでも奢らず、謙虚な人柄が滲み出ていました。ハナさん、私のブログは更新が頻繁ではありませんので(実際は過去記事を頻繁にアップデートしています)、既にご存知かもしれませんが、そうでなければピップ氏のブログを読んでみてください。パワーが貰えるはずです。マウンティングおじさんの出没からの早いタイミングでのご訪問、コメント、有難うございました。
返信があれば嬉しいなぁと思いまたまた訪問させてもらったら・・私なんかのためにわざわざ魚拓まで探してくれて!!><
エイチさんの勉強法だけでも有難いのに本当に有難うございます><
これから時間あるとき一つずつ読ませて頂きます!
エイチさんお薦めなんて楽しみです♪
引き続きエリオットの勉強も頑張っていくので、またエイチさんのページにも訪問させてもらいます。
すごく読み易いので過去のものとかは全然気になりませんし・・というか、エリオットについて勉強してるので探しているものがあれば助かってる感じです。
まだまだ暑い日が続いているのでお身体に十分気を付けてください。
これからもどうぞよろしくお願いします♪
こんにちは。再度のコメント、そしてお気遣い有難うございます。
私のこのブログは、今のところ「エリオット波動入門」という書籍のレビュー記事のようなものになっています。レビューというには自分の解釈を入れ過ぎなのかもしれませんが。勉強成果を披露しているだけで、内容に関する質問をいただいても答えられませんから、コメントしようがないブログだと思うのですよね。にもかかわらず、ハナさんのように励ましのコメントをいただけるのは有難く思っています。感謝です。