概要
波動の進行にも、「自然現象」と同じ「数学的な基本原理」がある。
- フィボナッチ級数では波の数が決まっており、それらは株価全体の動きを形成している。
- 基本的な波動は「5対3」になっている。
- 株式相場の基本的な構成は完全なフィボナッチ級数を生み出している。
上図の緑の数字ですが、「1,1,2,3,5,8,13,21,34」と確かにフィボナッチ級数を生み出しています。
『波動がフィボナッチ数列を生み出すという事実は、「人間が集団的に表現した感情は、この数学的な自然の法則のカギとなる」ことを示している。』
ここでふと思ったのですが、波動原理とフィボナッチ、どちらが先かというとフィボナッチなのではないかということです。歴史的には勿論そうなのですが、エリオットがフィボナッチを学習(?)しているときに、たまたまチャートの波に当てはめてみたら上手くいったと、そのようなストーリーを勝手に想像してしまいました。
「フィボナッチ級数」: 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610, 987, 1597, 2584, 4181, 6765, 10946, …
チャート例
1930-1941年、NYダウ
画像引用元:Lesson 19: PHI AND THE STOCK MARKET|Elliott wave principle on IqOption
「これらの図は内に向かう黄金らせんの自然の法則を示しており、フィボナッチ比率に支配されている。それぞれの波の前の波との関係は0.618である。」
上のチャートのスイングのポイント数(およそ260、160、100、60、38)が、フィボナッチ比率(2.618、1.618、1.00、0.618、0.382)に類似しているということです。ポイント数そのものを、フィボナッチ比率に当て嵌めている感じです。
ちなみにこの波のカウントは、左から大きなジグザグの下げ、第1波(衝撃波)、第2波(ジグザグ)です。ラべリングと一致した波の見方ではないので、そういう意味では実践的ではないのかもしれません。しかし本来は、ラべリングはあくまでも後付けのツール的なものであって、このような見方が先なのではないかとも思います。
1977年、NYダウ
X波から順番に、「55、34、21、13、8」とフィボナッチ級数そのものになっているということです。また、スタートから終わりまでのネットの上昇幅は13ポイントということです。
2つのチャート例を見て、波形が似ていると思ったので上図を描いてみました。ラべリングとの関係性は当てになりそうもないのですが、共通しているのはC波がらせんから抜けています。この2つの例だけで決めつけるわけにはいきませんが、このようなことも意識して波を見てみようと思います。
波とらせん
「この対数らせんを形成する連続するそれぞれの波の頂点は、幾何学的な拡大の接点である。」
上図を見て思ったのですが、トレンドラインなどがずれる場合、ひょっとしたら直線ではなくて、らせんを描いているせいかもしれないということです。無理に直線の中で収めようという発想は、良くないのかもしれません。
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