- 実際の適用
- 分析ツールの実際の目的は、買い場の安値、売り場の高値を見つけることである。
- 波動原理は、どこから見ても客観的な研究の成果である。
- ボルトン曰く、「学ぶのが最も難しいことのひとつは、自分が見たものを信じることだ」
- 波動原理とは、まず第一に「無限の可能性を限定し」、次に将来の株価の方向に関して「相対的な確率の順序をつける」手段である。
- 最高の解釈はしばしば「優先的なカウント(Preferred Count)」と呼ばれ、最も多くのガイドラインの基準を満たすものである。
- 「代替的なカウント(Alternative Count)」と呼ばれる次善の解釈を絶えず更新することによって、その結果に対しての心の準備をすることができる。
- 波動原理は、価格のパターンをベースとしている。
- はっきりした優先的な解釈ができないとき
- ある種のパターンが現れたとき
- 目標値を決めるひとつのメリットは、株価の実際の動きをフォローするときの目安を置くことである。
- 最終的に株価はひとつのメッセージであり、値動きの変化はまもなく株価の方向が変化することを示唆している。
- そうしたときに本当に知らなければならないのは、買い、売り、または静観するのかを決めることである。
- 2つの異なるスキル
- まとめ
実際の適用
分析ツールの実際の目的は、買い場の安値、売り場の高値を見つけることである。
投資システムの開発には、一定の「考え方のパターン」を取り入れるべきである。波動原理はシステムではないが、それを作り上げる基礎としては比類のないものである。
波動原理は、どこから見ても客観的な研究の成果である。
コリンズ曰く、「テクニカル分析の規律ある形態のひとつ」である。
波動原理は、原理というくらいですから、理論、学術的で厳かなイメージを持っていたのですが、テクニカル分析のひとつという解釈だそうです。学問というと真理、絶対的なもののようなイメージがありますが、テクニカル分析のひとつであれば、ミスに対しても寛容になれるような気がします。私が考えていたよりも、もう少しお気軽なものなのかもしれません。
ボルトン曰く、「学ぶのが最も難しいことのひとつは、自分が見たものを信じることだ」
自分が見たものを信じることができないとすれば、ほかの何らかの理由で自分でそうした考え方を分析プロセスに取り込んでいることになる。その時点で、あなたの波のカウントは主観的なものになり、価値がなくなる。
たまにデモとしてMT5を立ち上げてチャートを見ているのですが、まだまだ全然波を読むことができません。自分の読みを信じることができないのですが(というよりも読めないだけ)、それは何らかの理由が読みに入り込んでいるからなのですね。
その何らかの理由とは、ズバリ「勉強不足」です。というのも、ほんとにたまにですが、読めるときがあるのです。自分の読みを信じる以前の問題で、現状でデモなどをしても時間の無駄ということです。
波動原理とは、まず第一に「無限の可能性を限定し」、次に将来の株価の方向に関して「相対的な確率の順序をつける」手段である。
いきなり正確なカウントするのは難しいようです。
最高の解釈はしばしば「優先的なカウント(Preferred Count)」と呼ばれ、最も多くのガイドラインの基準を満たすものである。
優れた分析家は、波動原理のルールとガイドラインを客観的に適用する。
「代替的なカウント(Alternative Count)」と呼ばれる次善の解釈を絶えず更新することによって、その結果に対しての心の準備をすることができる。
- 波動原理を適用するというのは、確率の作業である。
- 代替的な波のカウントを常に持っておくというのは、波動原理を正しく使うのための必要条件である。
- 2つ、または3つといったベストの波のカウントが可能なときもある。
せめて代替的なカウントを、2つ3つ用意しておけるくらいの知識を身に着けておかないといけないのでしょう。必要条件ということですから。用意できないのであれば、まだまだ勉強不足ということです。
さらに新安値を付ける可能性がわかる場合
カウントが間違っていたときの例として挙げられています。上図のようなことを言っているのだと思います。以下に続くのですが、目安の安値の「次の波」が重要だということです。
株価が目先の安値を付けたあと、必要な5つの波ではなく、明らかに3つの波で上昇するケース
- 3つの波による上昇は、上方への修正の可能性が高い。
- 株式相場の転換点のあとに起こることは、リスクをかなり先取りして、予想される安値や高値を確認・拒否することが多い。
この波の見方は、波動原理独特のものであると思います。
波というのは3波動と5波動の2種類しかないのですが、綺麗な3波動、綺麗な5波動の波というのは意外と少ないのではないでしょうか。延長もありますし、ごちゃごちゃしていたりしますから。誰がどう見ても明らかな3波動、5波動の波を見つけることができれば、それだけで大きなヒントになると思います。そのような波は、トレンドの向きの参考にできるからです。
波動原理は、価格のパターンをベースとしている。
- 完成したと確認されたパターンは、①既に終了したか、または②まだ終わっていないか、のどちらかである。
- 株価が方向を変えるときは、その転換点を捉えることができる。
- しかし株価が明らかに完成したパターンを超えて進行したら、その結論は間違っていたことになる。
私が最近思っているのがこのことです。チャートを、木、林、森に例えるなら、「林」を重視するということです。5波動の波、3波動の波は木で、それらをいくつか寄せ集めたのが林、つまりチャートパターンです。相場全体の大局観みたいのが森です。
今現在カウンティングを練習するにあたって、パターンを考えて、パターン毎に区切るようにしています。
はっきりした優先的な解釈ができないとき
波のカウントがそれ自身の解答を示してくれるまで待つべきだ。
ある種のパターンが現れたとき
それがはっきりした形状をとるようなときは、一定の「価格」と「時間」の関係が繰り返される可能性が高い。
繰り返されるとはどういうことでしょうか。わかりません。
目標値を決めるひとつのメリットは、株価の実際の動きをフォローするときの目安を置くことである。
何かが間違っていたときは直ちに警告を受けることができる。
ロスカットに繋がります。
最終的に株価はひとつのメッセージであり、値動きの変化はまもなく株価の方向が変化することを示唆している。
これはプライスアクションそのものの説明ではないでしょうか。プライスアクションの定義というものをはっきりとは知らないのですが、インジケーターなどに頼らず、値動きを見て判断するようなものだと思っています。
相場を読むにあたって、相反するような手法は用いたくないですから、波動原理とプライスアクションの相性が良ければ有難いです。この書籍(「エリオット波動入門」)でも、他のテクニカル分析と併用することを勧めています。
そうしたときに本当に知らなければならないのは、買い、売り、または静観するのかを決めることである。
- 買い
- 売り
- 静観
そうした決定はチャートを一目見ればわかることもあるが、詳細な分析作業によってやっと理解できるときもある。
2つの異なるスキル
- 第一段階:売買法を上図に適用する⇒そのためのツールを手にする。
- 第二段階:自らの感情を克服する(真の作業。道の長いプロセス)。
結局はここに行くつくというか、所謂メンタルというものです。メンタルと聞くと胡散臭さも感じてしまうのですが、それは第二段階らしいです。自分の感情をコントロールすることよりも、まずは売買法を知らなくてはなりません。売買法を知って初めて、ツールを手に入れることができたといえます。波動原理においては、ルールとガイドラインですね。メンタルのことを持ち出すのはそれからです。
まとめ
もう少し実践的なことが書いてあるのかなと思ったのですが、最後はありがちな精神論的なものに落ち着きました。
ただ今回の項目を読んで、単なる勉強不足であることを感じましたし(自分でもわかっているのですが、そういうマイナス面からは逃げたくなるものです)、地道な作業が必要だというのは、どんな世界でも同じですね。
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