短期チャートと長期チャート

チャート(短期チャート、長期チャート)

1時間足チャート

A・ハミルトン・ボルトン(終値折れ線チャート)、著者、エリオット、皆さんダウ平均の1時間足チャートを付けていたそうです。彼らの時代は1時間足が最小のものだったようです。

バーチャートは適さない。

各足の時間内ではなく、次の足に変わる前後の変動が反映されてしまうので誤解を生じやすい

そういう意味では、ローソク足も適さないのかもしれませんね。本当に波の奥底まで読めるようになったら、折れ線チャートで十分なのかもしれません。

「始値」や「理論上の日足」の数字

特定の時間帯の「平均値」を反映した統計値ではない。

  1. 始値:構成銘柄の始値の「合計値」
  2. 日足の数字:個別銘柄の日中の高値・安値の「合計値」

「銘柄」とかですから、株式のことでしょうか。「平均値」ではなく、「合計値」なのだそうです。「ダウ平均株価」といいつつも、その実態は平均値でないということですか。私は今のところ、個別銘柄が登場してくるような株式はやるつもりがないため、詳しいことは調べておりません。ちなみに、始値、高値、安値を付ける時間は、銘柄によって違ってくるそうです。

波の分類の主な目的

株式相場が進展する中で、今がどの位置にあるのかを知ることにある。

短期のチャートが適切な場合

  • 株価の動きが全体として複雑ではない形で進行し、動きが速く、衝動的な相場にあっても、特に「衝撃波」のカウントがはっきりしているかぎり、株価の現在の位置を特定することはそれほど難しいことではない。
  • このようなときすべての「副次波」も捉えるためには、短期のチャートが必要である。

※「普通目盛」(ポイント)使用。

長期のチャートが適切な場合

  • 特に修正局面の不活発な相場やチョッピー(Choppy)な相場では、波の構成はいっそう複雑に、そして動きの遅い展開になりがちである。
  • こうした局面では、比較的長期のチャートが株価の動きをはっきりした効果的なパターンの形にまとめてくれる。
  • 「オルターネーションの法則」を用いて予測できることもある。
  • 「複雑さ」と「不活発さ」という2つの相場の特徴は、分析家を最もイライラさせる。⇒相場から離れるのがお勧め。相場が休むときには、我々も休むべき。

※「半対数目盛」(パーセント)使用。

チョッピー(ちょっぴー)

チョッピー(Choppy)の元々の意味は、風などが絶えず変わる不安定な状態のこと。マーケットでは、相場に明確な方向性が見い出せず、不規則に絶えず上下変動を繰り返す値動きの荒い状態を指す。マーケット参加者が比較的少ないときに、チョッピー相場が発生しやすいとされる。

引用元:証券用語解説集|野村証券

参考:修正波におけるオルターネーション|オルターネーション(交互)の法則

まとめ

衝撃波と修正波のチャート

衝撃波と修正波のチャート

少し考えれば当たり前のことのように感じるのですが、言われないと気が付かなかったことでもあります。なんとなく感じていることでも、このようにはっきりと言及してくれれば、確信できるために有難いです。

  1. 衝撃波の場合:シンプルなので、短期のチャートに切り替えて「副次波」まで分析する。
  2. 修正波の場合:「複雑さ」と「不活発さ」が特徴のため、長期に切り替えて波を凝縮し全体像を掴む。

とりあえず私は、チャートを見る際には以上のことを心がけようと思います。衝撃波と修正波とでは、使うべきチャートが真逆的になります。

目盛

「半対数目盛」:グラフを作成するにあたって、一つだけ突出した数値があると他のものがわかりずらくなる。そのため、目盛間の幅を調整するらしい。そうすることで、すべての数値がわかりやすく、比較しやすくなるそうです。

参考:広義のコンセプト(The Broad Consept)|「エリオット波動入門」書籍

普通目盛

  1. 時間ごとの波をフォローするときに使用するのが良い。
  2. 比較的短期の動きに普通目盛を使うと、チャネリングのテクニックもうまく機能する。

半対数目盛

  1. 株式相場を正しくフォローする方法⇒半対数目盛のチャートを使うこと。
  2. ヒストリカルな相場の動きを、パーセントベースでわかりやすく記録できる。
  3. 投資家は、ポイント数字よりも、パーセントで表された損益に関心を示す。
  4. 特に普通目盛との違いが大きくなるときは、長期のチャートでは半対数目盛だけを使うことをお勧めする。

チャートと目盛、ここまでのまとめ

  1. 衝撃波⇒短期チャート⇒普通目盛(ポイント)
  2. 修正波⇒長期チャート⇒半対数目盛(パーセント)

あくまで私個人的にですが、上のようにまとめて覚えておくつもりです。MT5などでチャートを読み始めるときの、とりあえずの基本路線です。目盛については、前回学習した「波の均等性」に書かれていたことも考慮しています。普通目盛と半対数目盛の境目ですが、一応「インターミーディエット」ということになるでしょうか。

  • インターミーディエットよりも大きい=半対数目盛
  • インターミーディエット以下=普通目盛

参考:段階による計測方法の違い|波の均等性(Wave Equality)

しかし実践的には、半対数目盛の使い方(ツール)を知らないというのもありますが、使うつもりはありません。それを使うほど長期の分析はするつもりがないからです。

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